タイムラインに「インフラエンジニアの教科書」について流れていました。この本については初めて知りましたが、気になり読んでみました。1時間程度で読了しましたので、自分なりの感想を。
「インフラエンジニアの教科書」は以下のような目次です。
01 インフラエンジニアの仕事
02 サーバ
03 OS
04 ネットワーク
05 ストレージ
06 購買と商談
07 データセンタ
08 ソリューションとセキュリティ
09 インフラ運用
10 大規模インフラ
11 インフラエンジニアの成長
著者はLINEのエンジニアをされている方なので、企業インフラよりISPやWebサービス系に近い内容となっています。(企業インフラの場合にも参考になると思います)
良いと思った箇所
- OSやDBMSのライセンスについては、複雑でわかりにくいので参考になります。
- メモリについても、なぜ複数枚使用するのか?といったところがわかりやすいです。
- 目次をみるとわかりますが、ハードウェアの話だけではなく、調達から保守までのハードウェアのライフサイクル全体に触れています。
気になった箇所
- 負荷分散装置について紹介されることがすくないので、もう少し説明があればよかったと思います。
- RAIDについて、サーバとストレージ双方で書かれているのは、どちらかにまとめればよかったのでは?と思いました。
- ネットワーク機器やストレージ系のベンダーの例示が少ない点(Cisco一択なのでしょうが)。
- CPUのデータは少し冗長と感じました。クロックよりもコア数・キャッシュサイズのほうが意味があるということにもあまり触れられていなかったようです。
とはいえ、200ページ弱という少ないページ数で網羅していることはすごいと思います。日頃利用しているインフラの裏側に興味がある方や、インフラエンジニアの入門書としては最適だと思います。私自身もインフラに関して情報の整理に役立ちました。みなさまも一度読んでみることをおすすめします。